「レジリナイト第1回」参加レポート〜国土強靭化推進室 連携コミュニティ公開イベント


5/17(火)夜、第1回レジリナイトに参加してきました。


13239410_673572179448598_8397315575567596190_nレ、レジリナイト?? 何やら不思議な名前ですが、このイベントは「レジリ学園」(国土強靱化推進室が進める「ナショナル・レジリエンス・コミュニティ構想(仮)」と連携する民間有志運営のコミュニティ)が主催し、内閣官房国土強靱化推進室も運営に協力する公開イベントです。

平時からのセクターを超えた協力・連携が減災に役立つと考える減災インフォは、内閣官房国土強靱化推進室の構想に賛同し、このコミュニティやイベントの企画・運営に積極的に協力・参加しています。

レジリ学園」はfbグループのみの発信でまだ専用HPがありません。ですが、参加者以外の方にも活動を知っていただくため、替わりに減災インフォHPにてレポートを公開掲載いたします。


タイムテーブル・自己紹介

第一回のイベント幹事・司会は、Community Crossing Japanの吉高美帆さんと伊能社中の山内啓之さんが担当くださり、こんなタイムテーブルで行なわれました。

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自己紹介

参加者全員から簡単な自己紹介をいただきました。

なお、今回のイベントはグラフィックによる可視化「グラフィックレコーディング」は、松井大さんが担当くださいました。

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主旨説明

内閣官房国土強靱化推進室(参事官補佐金子さん)

まずはじめに「ナショナル・レジリエンス・コミュニティ(仮)」構想とこれまでの経緯※を金子参事官補佐よりご説明いただきました。

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国・自治体だけで防災・減災を考えるのには限界があり、民間で活動している団体の知見を生かし、新たなつながりで広げて行く必要性があるとお話をいただきました。

※参考記事 「様々な活動がもっとフラットにつながることで創りだす未来とは〜ナショナル・レジリエンス・コミュニティ(仮称)キック・オフ・ミーティング」内閣官房国土強靱化推進室 国土強靱化 私のひとこと Special.3

☆説明スライド↓

続いて減災インフォ小和田より、「国土強靱化」ってすごく固そうで縁がなさそうと思っていた1年前(笑)にさかのぼり、官民コラボがどのようにはじまったか?、そして、これから多様な方で楽しく真剣にご一緒していきましょうと呼びかけました。


熊本地震での活動紹介

このイベントのメイン、約10分づつ活動の紹介を行ないました。

リスク対策.com(大越さん)

トップバッターは、リスク対策.com 編集長の大越さんより。現地取材された写真を中心に紹介いただきました。

被害が最もひどかった国道28号線の南側。被害がない家の方が少なかった。(リスク対策.com 提供写真)
被害が最もひどかった国道28号線の南側。被害がない家の方が少なかった。(リスク対策.com 提供写真)

大きな地震が2度発生という事態はこれまで想定がなく、住宅と耐震性再考、耐震補強や家具転倒防止などの必要性を提言されておられました。

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熊本地震 Photo Share 益城町編 ~レジリエンスな住宅は可能か?~(リスク対策.com 2016/5/10)

熊本地震 Photo Share 南阿蘇編 ~土砂災害について考える~(リスク対策.com 2016/5/12)

上記2記事の写真は再利用可能で提供されているそうです。災害支援関連のプレゼンテーションなどでどうぞご活用を。

 

ウェザーニューズ(宇野沢さん)

ウェザーニューズ減災プロジェクトリーダーの宇野沢さんからは、まず、13116489_960194874095785_6583297178189068667_o平時も含めたウェザーニュースの取り組みや、24時間オンライン放送の中での災害発生時のオペレーションをご紹介いただきました。続いて、リポーターとスカイプで接続しての情報共有と報道や熊本地震<特設サイト>や、気象情報活用による二次災害防止のための取り組み等をご紹介いただきました。

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☆説明スライド↓

 

減災インフォ(小和田)

13265950_673572206115262_4868036486220085835_n減災インフォからは、災害時必要とされる情報ニーズの変遷についての紹介の後、熊本地震のフェーズ毎の減災インフォの活動、み絵るヘルプ、TKM47の具体的な活動紹介と今後の課題を共有しました。
参考:熊本地震まとめページ

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☆説明スライド↓

 

市民キャビネット災害支援部(豊島さん)

スクリーンショット 2016-05-23 22.36.38市民キャビネットとよしまさんからは、複数の団体の協力による熊本地震における現地支援の状況と、首都圏災害における近隣地域からの後方支援の可能性についてお話がありました。

 

☆説明スライド↓

 

東海大学(内田さん)

阿蘇校舎、熊本校舎で学生も被災した東海大学内田先生からは、To-Collabo(トコラボ)、大学と地域の連携して地域を守る活動の一環として、災害時のTwitterによる情報共有(DITS)を推進のお話をいただきました。

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☆説明スライド↓

 

伊能社中(山内さん)

スクリーンショット 2016-05-23 22.38.30若年層向けの地図教育などの活動を行なう伊能社中からは、大学生向けのクライシスマッピングの教育活動や、熊本地震における通行止めマップ作成の事例、準備中のオンラインでのマッピング教育教材などをご紹介いただきました。

 

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☆説明スライド↓

 

ディスカッション

今回はあまり時間がとれませんでしたが、
 「本当に信頼できる情報の見極めが難しい」
「デマをシェアする人が増えているのはなぜか?」などの意見に対し、
スクリーンショット 2016-05-23 22.40.25「ハッシュタグを付けているか、過去ツイートなどで信頼できる人かはある程度識別できる。」
「本当に困っている時にデマはない。」
「自治体が信頼できる発信を行なうことがデマを打ち消す」
などの意見交換がされました。

様々な分野で経験を積まれている方々とのディスカッションはとても有意義で、次回からは十分な時間をとれば、次につなげるアウトプットを残せる可能性を感じました。

名刺交換タイム

笑いの耐えない名刺交換と情報交換。いつまでも終わりそうにない位盛り上がりました。

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 今回ご参加いただいた方は、気象関係者、メディア、消防行政に関わる方、大学関係者、NPOなど市民団体、ITによる教育団体、科学コミュニケーションの専門家、市議会議員、地区防災協議会、一般市民... わずか25名の定員でも多様な方にお集まりいただきました。

現在の活動の有無を問わず、防災や減災、レジリエンスに関心のある多様な方たちがフラットにゆるく楽しく交流することで、これから何が生まれていくのでしょう?^^
「これから」がとても楽しみな第1回となりました。


これから

レジリナイトは今年度、毎月第三火曜の夜に開催予定です。
最新情報はfbグループ[レジリ学園〜国土強靱化推進室連携ナショナル・レジリエンス・コミュニティ]で共有します。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
(運営に関わってみたいという方も絶賛大募集中です^^)
 
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第1回レジリナイト参加者 集合写真!(1名遠方で帰られた方が残念!)

 

記念すべき第1回にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! 
そして、開催にあたり、準備運営にご協力いただいた国土強靱化推進室のみなさま、レジリ学園運営メンバーのみなさま、まずは第1回盛況のうちに終了、おつかれさまでした!