2014年10月4日(土)に第2回「ITx災害」会議が開催されました。ここではそのダイジェストレポートをお届けします。
なおITx災害コミュニティーはFacebookグループを公開しています。興味をお持ちの方はぜひご参加ください!
※本会議は動画アーカイブ、ハッシュタグを使ったTwitterでの投稿も行われていますので、本レポートの最後にリンクを掲載しておきます。詳細はそちらをご覧ください。
【午前の部】
今回の会議のテーマは「つながりXうごく」。
会議は運営を代表して会津泉さん(情報支援プロボノプラットフォーム/iSPP)による挨拶からスタートしました。「過去1年を振り返ってどれだけのことができたのか、また前に向かって何ができるのかを考えるためにアンカンファレンス――参加者の自発性だけにもとづいてこの会議は成り立ちます。それぞれにみなさん問題意識を持っていると思います。次の行動につなげていきましょう」といった話をいただきました。
今年は大雪や竜巻、豪雨、台風、そして御嶽山の噴火と、さまざまな災害があった。我々は防災の専門家ではないが、ITに関わる者として、黒子としての支援を実施できているだろうか。今日のテーマは『つながりx動く』です。(会津さん) #itxsaigai2014
— 大’ (@satodainu)2014, 10月 4
挨拶の後は午前メインのプログラムであるショートスピーチ。10名の方に登壇いただき「ITx災害コミュニティに期待すること」、「現在進めているプロジェクトの紹介」、「支援活動を通じて見えてきたこと」など、多岐にわたるテーマで語っていただきました。
今日のショートプレゼン #itxsaigai2014 pic.twitter.com/0c0dlW8kLr
— Torishin (@torishin)2014, 10月 4
登壇された方とテーマは以下となります(敬称略・順不同)。
- 東京大学 CSISとしての東日本大震災以降の取り組み ~地理空間情報と復興・防災・減災(発表資料)
古橋 大地・瀬戸 寿一 東京大学空間情報科学研究センター
- 情報支援レスキュー隊 IT DART の活動
- 支援者のための情報発信 〜平時、災害時の痛み悲しみを減らすために情報ができること
小和田 香 IT×災害情報発信チーム(発表資料)
- 災害時におけるIT支援活動の成果と課題-調布、大島、前橋、広島での事例
柴田 哲史 UDコンサルティング 代表取締役社長/災害IT支援ネットワーク(発表資料)
- 大槌における支援活動を通じて感じたこと
- 震災対策アプリ: ホイッスル on Android − 小さなコード,大きな成果
- 災害時に生き残るための知識を共有できるサービス
- すごい災害訓練DECOの紹介
田口 空一郎 すごい災害訓練DECO (発表資料)
- 災害の経験から得た、災害発生時に備えた虎の巻
- Code For Japan Summitでの防災・減災ハッカソンへの誘い
及川 卓也 Hack For Japan (発表資料)
これらのショートスピーチを聞きながら、参加者は午後からのアンカンファレンスで自身が取り上げたいと思うトピックを付箋に書き込んでいきます。各自のトピックが書かれた付箋を集めた後、運営側で取りまとめていきます。
参加者の皆さんに付箋に書いて頂いたアンカンファレンスのトピックを取りまとめているところです。 #itxsaigai2014 pic.twitter.com/FfeorVC8by
— IT×災害コミュニティ (@ITxSaigai)2014, 10月 4
午後からのアンカンファレンスに入る前に昼食タイム。ここでは「模擬の炊き出しの体験」としてパックの弁当となめこ汁が提供されました。昼食を担当いただいたいのは、小林幸生さん(NPO連携福島復興支援センター)です。なめこ汁とそこに入れるネギはいわき市産のものを使っており、大きさと香り高い美味しさが好評でした。
【午後の部】
昼食後は当イベントのメインプログラムであるアンカンファレンスです。参加者からのトピックをまとめた時間割(セッション)は以下のようになりました。参加者は興味のあるセッションに自由に参加して夕方まで議論を交わします。アンカンファレンス後は各セッションで議論した内容を参加者自身で発表する時間が設けられているため、時間内に参加者たちで議論内容をまとめます。
Photo: ITx災害アンカンフォレンス 第一セッション「オープンデータ」まとめ終了! #itxsaigai2014 (東京大学 駒場リサーチキャンパス) http://t.co/tBGRYfSDnf
— Taichi (@mapconcierge)2014, 10月 4
アンカンファレンスを終えた後、各セッションの発表タイム。まとめた内容を順次、発表していきます。
熱心な発表が続きます。 D-1 ボランティア チームです。 #itxsaigai2014 pic.twitter.com/DkBuPoQb5v
— Izumi Aizu (@izumia)2014, 10月 4
発表後、クロージング。及川卓也さん(Hack For Japan)による挨拶です。「1年目のテーマは『つながる』、2年目のテーマは『つながり✕うごく』、3年目のテーマは参加者の顔ぶれ、年齢、性別などから『ひろげる』をキーワードに『つながり✕うごく✕ひろげる』ということを意識していければと思います」といった話でしめくくりました。
最後に本会議は、参加いただいた皆様、運営スタッフの方々、会場を提供いただきました東京大学空間情報科学研究センターなど、多くのご協力のもと開催されました。心より感謝いたします。ありがとうございました。
【関連リンク】
動画アーカイブ
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第2回「ITx災害」会議 (YouTube)
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午後からの映像(iSPP_MAIN)(Ustream)
Togetterまとめ
参加者のブログ
ショートスピーチのスライドデータ